佐井村にある秘境「仏ヶ浦」には巨岩・奇岩が並び、極楽浄土を思わせる神秘的な景色が広がります。国の名勝および天然記念物にも指定されています。高さ100m近い白緑色の凝灰角礫岩が約2kmにわたって連なり、それぞれに仏にちなんだ名前が付けられています。
今回の下北ジオダイニングにお迎えしたスペシャルシェフは、東京・西麻布のフレンチレストラン『HOUSE』総料理長谷祐二氏。
ウニや、津軽海峡産のイカや大間マグロ、東通牛を使った創作料理9品を披露しました。
佐井村産の生うにを贅沢にピューレにしたものと、アーモンドミルクで作ったペースト、青森県産のりんごのジャムをパリパリの最中で挟んだジオダイニングを代表する一口前菜です。海岸の岩を敷き詰めたお皿は、津軽海峡をイメージしています。
春一番に獲れる山菜山ウドを軟らかく煮たものに、生ウニで作ったウニマヨネーズをからめ、ピスタチオをまぶしました。春を連想させる、パッションフルーツのソースとエディブルフラワーを添えています。
春先に水揚げされるやわらかい触感が特徴のヤリイカを細切りにし、テンメンジャンでエスニックな味に味付け、春先にのみ収穫されるホワイトアスパラで包みました。
東通牛ランプ肉を昆布と津軽海峡の塩で漬け込み薄切りにし、一晩乾燥させて生ハム仕立てにしました。生ハム仕立ての和牛の下には、根曲がり竹のサラダを敷き詰めカリカリに焼いた焼ウニをトッピングしました。
大間産おこっぺいものニョッキを、濃厚な生ウニのクリームソースでからめた一品です。低温のオーブンでカリカリに焼いたシイタケと乾燥シイタケのパウダーでトッピングしています。
脂の乗った津軽海峡の本マグロのお寿司を、尻屋産の昆布の出汁あんといっしょに蒸し、マグロのうまみを引き出しています。
見た目もウニのような真っ黒なコロッケです。イカスミパンのパン粉をまぶした中には、濃厚なウニとアーモンドのクリームが。パリパリに乾燥したふのりとヨーグルトとゆず胡椒のソースで召し上がって頂きました。
マグロの頭と骨、昆布で取った澄んだ出汁に、マグロの身ととろろ昆布を添えた〆の吸物です。
ジオダイニングのメインデザートで、下北の祭事に欠かせない料理けいらんから発想したデザートです。イタリアンメレンゲとフロマージュブラン(チーズ)で作ったクレームダンジュと、餡子をぎゅうひで包み、焼き干しイワシの出汁で作ったジュレを合わせました。