2022-7-20
会津藩出身、陸軍大将。義和団事件で活躍し、当時世界の超大国だったイギリスとの同盟、日英同盟のキッカケを作った人物。
その人物が下北で苦労と飢えに耐え生活し、そうした中でも下北の人たちに恩を忘れず、感謝を忘れていなかった。
そんな下北ゆかりの世界的偉人、柴五郎を紹介させてくれ!
「地域の偉人って誰?と聞かれて思い浮かびますか?」
ある人に言われた質問。会津藩も斗南藩も柴五郎も知らなかった私は、まったく思い浮かばなかった。
そんなとき、柴五郎の特集記事が目に止まった。
「世界から称賛された人物が下北ゆかりの人じゃないか!スゴい!ぜったい下北の人に柴五郎のことを知ってもらいたい!地域の偉人自慢をできる人を増やしたい!」
それから、柴五郎ゆかりの呑香稲荷神社や住居跡の清掃活動を手始めに、関連イベントを立て続けに企画した。
柴五郎の記録を編集整理した書籍『ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書(中公新書・石光真人編著)』をもとに、下北へ来て寒さと飢えをしのんだとされる粗食「オシメ」を再現して食べるイベントを開催!
また、会津から移住するため陸路で来た方もいることを知るや否や、一日に歩いたとされる十里(40キロ)を当時の格好で歩くイベントも開催した。
そういった活動が点から線になり、沢山の人の想いが一つになり柴五郎顕彰委員会を立ち上げ、柴五郎を題材に大和田伸也さんが演じた詠み語り劇「北の慟哭」の開催へと繋がった。
詠み語り劇と同時進行で、柴五郎の功績を後世に残すべく、柴五郎住居跡(むつ市運動公園脇から入ったところ)へ「柴五郎翁顕彰碑」を建設。顕彰碑そばの柴五郎説明板も刷新した。
題字は室井会津若松市長から揮毫いただき立派に完成!
コロナ禍のため少人数ではあったものの、除幕式もしっかり行った。
顕彰碑建設を聞きつけ、斗南藩ゆかりの地を旅行中の「新島八重顕彰会」の皆様から連絡をいただくなど、活動をキッカケに数多くの出会いがありました。
住居跡に建てた顕彰碑は常時見れますし、柴五郎の書がある呑香稲荷神社も参拝できます。
もし書が見たい場合は、連絡いただければ私がすぐ参ります!
会津藩も斗南藩も柴五郎も知らないあなたが、少しでも興味を持ち、偉大な先人たちから学び、下北を自慢し、かだる!
私はあなたと、かだり合えるの待ってます!
― 補足情報 ―
■致知出版社
・公式ホームページ https://www.chichi.co.jp/
2022-7-29
佐藤 史隆 季刊あおもりのき発行人
今回の下北自慢エッセイでは、髙屋龍一さんが下北ゆかりの人物として、会津藩士として生まれた柴五郎を紹介してくださいました。
幕末から明治にかけて、日本は近世から近代へと移行する重要な時期を迎えます。